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篠山からの帰り道、旧JRバス「園篠線」ルートをたどる [歩いて撮ろう]

無事「トラベルカフェTSUTAYA篠山店」訪問を終え、
京都に帰ります。そのまま同じルートを通って帰るのは芸がない
だから何の芸だ)ので、知る人ぞ知る、バスを使っての
篠山市縦断ルートを使うことにしました。


バス停の看板、ベキッと曲がってます、やる気が感じられない・・・

「トラベルカフェ」の前の道を、そのまま先へ進むと、2~3分で
バス停が見えてきました。ここを12時前に通るバスに乗ります。
「宇土観音」というバス停、あまり利用する方がおられないようで、
ポツンとバス停が立っているだけで、ベンチも何もありません。それでも
「すぐに来るからいいや」とじっと立っていましたが、待てど暮らせど
バスはやってきません。
時刻表は調べてきた通りなのですが・・・。


狭い道沿いに、おみやげ屋さんや飲食店がひしめいていました

10分近く遅れて、やっとバスが到着。姫路など播磨地方を基盤とする
「神姫バス」が路線を運行しています。ここで会えるとは意外な感じでした。
接続のJR列車が遅れたため、乗り換え客を待っていて遅れたそうです。
篠山口始発のバスなので、仕方がないですね。車内は15人近くお客さんが
乗っていて、なかなかの盛況ぶりです。

篠山名物「ぼたんなべ」、けっこう高い

5分ほど走ると、篠山市の中心街に入りました。
1999年に4町が合併して誕生した篠山市。さっき降りた篠山口駅は、
合併までは丹南町という別の自治体に属していました。駅から中心部までは
公共交通機関はバスのみ。
そのバスもクルマ社会が進む中で、
1時間に1~2本しか運行されていません。観光客には不便ですね。


市街地を抜けると、典型的な日本の田舎風景が広がります

丹波篠山と言えば、「ボタン鍋」。街のあちこちにイノシシのはくせいや、
色あざやかなのぼりが立てられています。乗客は私一人を残して、みんな
中心部のバス停で降りて行かれました。時間があれば降りて、お土産でも
買いたかったのですが、ここで降りてしまうと、京都に帰るのが遅くなってしまいます。
泣く泣くそのままバスに乗車し続けます。街はずれの篠山営業所で、
二人だけお客さんを乗せて、バスは終点の福住バス停に到着しました。

辛うじて屋根があるバス停

神姫バスとはここでお別れ。10分ほどの乗り継ぎで、
京阪京都交通「園篠線」のバスに乗り換えです。聞き慣れない社名ですが、
京都北部でおなじみだった「京都交通」が2004年に倒産し、その路線バス事業を
引き継いだ会社だそうです(京阪グループになったそうな)。
福知山が田舎の私には、青・赤・白のボディーは
見慣れたものだったのですが、今後は順次京阪バスカラー
(宇治市で見慣れてます・・・)に変更されるそうです。

かわいらしいマイクロバス

やって来たのは、15人乗りほどのマイクロバス。
かつては国鉄篠山線の終着駅だった福住。40年近く前に鉄道は廃線になりましたが、
その後も国鉄バス-JRバスと運行が続けられてきた路線です。
利用者が減り続け、今やマイクロバスでも事足りるほどに
なってしまったんでしょう。事実この日も利用者は3人のみ。
このバスで兵庫・京都の県境を越え、JR園部駅へと向かいます。

朝~夕、一日4本のみの運行です

バスに乗り込んだあたりから、強い北風とともに降り出した雪は、
バスが走り出すと急激に強くなりました。もう3月なんですが・・・。
なぜか照明がついておらず、薄暗い車内と、雪雲に覆われ一面白黒の
風景が入り交じり、何だか不気味でした。

外があっという間に真っ白に・・・

農家が点在する田舎道を抜けると、次はクネクネと続く山道に。
県境の天引峠を登り切ると、真新しいトンネルに入りました。少し長いトンネルを抜けると、
そこがもう京都府南丹市でした。強かった雪もこの頃にはおさまりました。

山の向こうにはモクモク大きな雲が

あとはひたすら下って、南丹市の中心、旧園部町にある園部駅を目指します。
途中市街地を通りましたが、乗ってくる人は誰一人いませんでした。
一日4本ではあてにされませんね。時刻を覚えるのも面倒でしょうから。
今後も存続できるのか、心配になるバス路線です。13時過ぎ、園部駅西口に到着。

有名な「るり渓温泉」の近くも通ります

園部駅では駅弁が売っているらしいので、調べておいたお店に行ってみると、
「本日休業」の看板・・・日曜日にお休みして、駅弁の意味があるのでしょうか・・・。
しょうがないので、駅のキオスクで冷えたおにぎりを購入して、帰りの車内で
食べる羽目になりました。嵯峨野線(山陰本線)の電車に40分ほど揺られ、
二条駅で地下鉄東西線に乗り換え、四条で行われる、サッカーの試合のPVに
向かったのでした。いろいろ盛りだくさんの一日でした。

日本全国のJR路線は乗り尽くしてしまったので、
最近では秘境のようなところへバスで行ったり、鉄道以外の公共交通機関にも
興味が出てきました。でも安心感はやっぱり鉄道の方がありますね。
今回でも、少しでも乗り継ぎに失敗すれば、大変なことになってましたし(苦笑)。


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