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「城端+祭+和服+比呂美=至福」 ~城端曳山祭オフ第3部・城端曳山祭オフレポ [はるばる来たねロケ地巡り(true tears)]

ずいぶん更新が遅れてしまいましたが、
サクサク更新してしまいましょう。季節が変わってしまう前に(笑)

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5月なのに、水銀柱(本当の意味で)はうなぎ登り。この時点で25度

第3部に参加いただいたのは18人。
次の日から仕事&NHK-FMの「アニソン三昧」と被る(笑)という悪条件の中、
本当によく集まっていただきました。
いい天気で祭を迎えられて、主催者としてホッとしました。

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この日もとくに行程は決めていなかったので、
とりあえず曳山会館方面へ向けて歩き出しました。ゾロゾロと。

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なぜかロードレーサースタイルの参加者が(笑)


この日は初夏を思わせる陽気。
歩き始めて10分も経たないうちに、ガマンできずにソフトクリームをぱくぱく。

2010-05-09-30.jpgはちみつソフト、美味でした

ここで早くも一行は解散状態(笑)
一応「狭い路地をすすむ曳山は迫力満点ですよ」と案内しましたが、
みなさん思い思いのルートを進んでおられました。
よってここからは主催者視点でお送りします。いつものことですが・・・。


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ちょうど東上町さん(四番山)の曳山が、東下町付近の路地を
進んでいる場面に遭遇。曳き手のおじいさん(けっこう年配の方が多かった)たちの
弾けるような笑顔が印象的でした。

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子どもたちが曳山の上にのぼっているのもこの祭の特徴

曳山とその前を行く庵屋台は、「庵唄所望」と書かれた紙が貼られた家の前で、
一軒一軒立ち止まり、窓を開け放ち待つ人たちの前で、「庵唄」を披露します。

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ご祝儀を出すと貼らせてもらえるそうです(その場で追加している様子も目撃)

ちなみに庵屋台はこんな感じ。

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こちらは大工町さん(五番山)の庵屋台。江戸時代から連綿と受け継がれ、
私の住む京都のお茶屋や、江戸吉原の料亭を模した、驚くほど精巧なつくりの屋台です。

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こちらは東下町さん(一番山)披露の様子。町のあちこちでこんな光景が見られました。
晴れ着を着た子どもさんと、優美な庵屋台が、曳山祭を彩ります。

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町中には、今年の庵唄を記した灯籠が飾られていました。
各町内が、数十曲の持ち唄から、毎年セレクトして唄うそうです。
今年の西上町さん(六番山)の庵唄は、なんと「宇治茶」
こちらの町内のみなさん(恵友会)は、4月に麦端踊りを披露してくださった、
ttファンともゆかりの深い方々。そちらの庵唄が、私の住むまちを唄ったものとは。
何か運命を感じずにはいられませんでした。

ちなみに歌詞はこんな感じ。

♪宇治は茶どころ さまざまに 中に噂の 大吉山と
 人の気に合う 水に合う 色も香もある 濡れた同志
 粋な浮世に やぼらしい ンこちゃンこちゃこちゃ
 濃茶の 仲じゃもの


う~ん、なかなかエロスを感じる歌詞ですな(笑)

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東上町さんの曳山は、民家の軒をかすめるように進んでいきます。
地元の方やカメラマンたちが、みんな上を見上げながら、曳山の後を追います。

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そして善徳寺前交差点へつづく道へさしかかると、
曳山は方向転換しなければいけません。
曳き手のみなさんが渾身の力を込め、「ヨイショ」!のかけ声とともに
曳山を回します。すごい迫力!

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ものの数十秒で曳山は90度方向転換

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一仕事終え、曳山の上の先導役のみなさんもリラックス

東下町さんの曳山を追っている最中に、うれしい出会いがありました。
私と同じく、関西でtrue tearsを熱心にサポートしておられる、
「心のカケラ」の管理人、Shikaさんが声をかけてきてくださいました。
赤い悪魔のユニは目立つので便利ですね(笑)
なんと津軽半島への長旅を終え、その帰路に城端に立ち寄られたとか。
しかもすべてマイカーでの旅、恐れ入りました(汗)。
「雲のむこう、約束の場所」「秒速5センチメートル」の舞台探訪、
私のページも参考にしていただいたそうで、恐縮です。

短時間でしたが、true tearsへの熱い思いを交流できました。
そのうち「関西true tearsネット」でも立ち上げましょう!

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その他にも、町内ではいろんな催しが。
こちらはtt劇中にも登場した、料理屋「旬の味 まねき」さんに
獅子舞が奉納されている様子です。

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きちんとお辞儀をしてから・・・


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元気よく舞を奉納、見守る大人のみなさんのはしゃぎようが印象的です(笑)

ここでもう一つうれしい出会いが。
shikaさんと同じく、すれ違い続きでなかなかお目にかかれなかった、
「こっそり支援」のinoさんとついにご対面を果たしたのです。
tt舞台探訪者の草分けとして、大きな功績を残されたinoさん。
私も城端に通い始めた頃は、inoさんのページの存在が心強かった。

私など足下にも及ばない、白玉装備のプロ用一眼レフがよく似合っておられました。
ちょうどじょうはな織館の前にオフ会参加者が集まりだしたので、
中にある喫茶店で休憩することにしました。

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曳山も善徳寺前交差点で休憩中

織館には、歴代の曳山祭ポスターが展示してありました。
印刷の仕事をしているので、こういうのには目がありません。
フォントの使い方や写真のレイアウトなど、十数年の変化を実感。
昔はJRが費用を負担して刷っていたこともあるんですね。
祭に見向きもせず、臨時列車も運行しない現在とは隔日の感がありましたね。

喫茶コーナーでアイスコーヒーをチュルチュル飲んでいると、
inoさんが「井波に行きませんか」とご提案されたので、私も乗っかることに。
「城端SAの幼女ヤギと遊んできます」と言い残し、
なぜか山奥のダムへ旅だっていかれた自転車二人組さんなど、
各自目的地を定め、ここで三々五々解散となりました。

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井波へはinoさんのクルマに同乗させていただき、
「人は島嶼にあらず」のMinkyさんのクルマとタンデムで、田植え真っ最中の
となみ路を駆けます。窓を開けると風が気持ちいい!

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彫刻の町、井波では瑞泉寺の山門を見学しました。
こんな山の中に、京都の宮大工の流れを受け継ぐ、絢爛豪華な
彫刻の数々があるとは。昨年も訪れましたが、本当に見事な山門です。

まあ、ttファンの面々が、これを観るためだけに井波に来るはずがありませんが(笑)

井波と言えば、やっぱりこの方しかいないでしょう。
「長屋の花見~ほうじ酒」のsyakiさん。
れっきとしたプロの木彫刻士でありながら、

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「いいんちょ。」一橋ちはや inビート板

こんな作品や、

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「初音ミクん家の表札」

こんな作品を世に送り出してくださる、オタクには希望の星のような方です。
すごい。まさにプロの犯行だ(爆)。
昨年9月につづき二度目の訪問でしたが、inoさんなどはすでに同志のような関係。
あたたかく歓待してくださいました。


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仕事場の机の上には、無造作にアイマス「まな板が如月千早」が・・・

昨年うかがったときも、忙しい中30分ほどお話ししてくださいました。
ブログでは少々毒の効いた表現を使われますが、実際お話ししてみると
サブカルに大変造詣の深い、深い懐を持った職人さんです。
ttが放映されていた当時も、こんな素敵な作品を発表されるなど、
ぜひ今後とも城端とttの接点になっていただきたい方。別れ際に
少し今後のことなどもご相談させていただきました(こうご期待!?)

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お土産に買った手彫りのストラップ。井波にお越しの際はぜひお立ち寄りを

そのあとはinoさんが「鉄の方がおられるならぜひ」とおすすめしてくださった、
旧井波駅舎へ。1972年に廃止された、加越能鉄道加越線のターミナルでした。
北陸本線・石動(乃絵)駅から、城端線の福野を経由し、庄川町までを結んでいた路線です。

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現在はバス停&観光案内所として活用され、登録有形文化財にもなっている、
彫刻の町の玄関らしい建物です。ちょうど案内の方がおられたので、駅舎内を
見せていただきました。

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たしかに立派な建物ではあるんですが、
やはり列車が停まって、駅としての機能を果たしてこそ、意味があると思います。
資料館として第二の人生をおくる姿はどこか寂しげ。

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ホームもそのまま残っています。線路跡はサイクリングロードに

5年後、10年後には城端駅も同じ姿になってしまうかもしれない・・・
そう思うと、城端のみなさんには、鉄路を失ったこの井波を反面教師に、
城端線の存続に向け動き出していただきたいと思います。

井波をあとにし、城端に戻ってくるとすっかり日が暮れていました。
祭はまだまだ深夜まで続きますが、私は帰りの電車の時間もあり、
ここで城端をあとにすることにしました。

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美しい山並みとピーエーワークスさんの入るビル

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名残惜しく、ふと気づいた光景にカメラを向けました。
懐かしくもあり、あたたかくも感じる城端の風景たち。

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城端駅までの道が、もう少し長く続いてくれればいいのに・・・
もうすっかり通い慣れた道ですが、この日はいろんな出会いもあり、
そんな思いがいっそう募ったのでした。

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城端駅ではバタバタしていて書き込めていなかった、
ttファンのコミュニケーションノートにようやく記帳。
私の直前に、ttを愛してやまない同人作家・流ひょうごさん
比呂美の似顔絵入りで記帳されていました。
タッチの差でお会いできず残念。
なんかすっかりtt関係者の祭典と化してますね(笑)、城端曳山祭。

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風もなくおだやかな田んぼを照らす夕陽。
キハ47の心地よい揺れに身をまかせ、私は家路についたのでした。


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Shika

曳山祭では,短い時間しか滞在できませんでしたが,あたたかく受け入れていただきありがとうございました。
また,場末のファンサイト(?)をこんなに大きく紹介いただきありがとうございます(^^)
9月は残念ながら参加できませんが,11月はがんばってみようかなと思います。
さて,どう言い訳して休みを取るか思案中・・・。
by Shika (2010-06-25 01:36) 

tank

Shikaさま>
場末なんて!とんでもないです。
放映終了から2年あまり経ち、継続的にttを追っている方は
徐々に減っているように思います。お互いtt&城端を盛り上げていきましょう!
11月のイベント、権利関係はクリアできるめどがたちました。
これからイベント全体の設計、会場確保などに移ります。
どういうかたちになるかは分かりませんが、キーワードは
「ファンと地元の方が共同してつくりあげるイベント」です。
なかなか公式のように、中の人を呼んで、グッズを売って・・・みたいな
派手なことはできませんが、よいイベントにしていきたいと思います。
ぜひご参加(&できれば宣伝も・・・)よろしくお願いいたします。
by tank (2010-06-25 22:15) 

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