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いざ餘部へ その1~鳥取行き「はまかぜ」乗車 [歩いて撮ろう(鉄道編)]

ようやく新しいスキャナが我が家に届きました。
CanonのCanoScan5200Fという、少々古いタイプのフラットヘッドスキャナですが、
使ってみるとこれがなかなかいい性能です。前使っていた、フィルム専用機より
読み取り速度も使い勝手も良いので、これからじゃんじゃんスキャンしていきたいと思います。
あ、只見線の乗車記のアップまだだった・・・。

架け替えフィーバーも一段落した感のある、余部鉄橋に先日行ってきました。
お目当ては、10/21一日限定の急行「あまるべ」キハ58系(国鉄色)4両編成
おそらく再びこの編成が、余部鉄橋を渡ることはないでしょう。寂しい限りですが、
これも一つの時代の終わりと考え、お別れをしようと、前日の10/20夕方、
日も暮れた大阪駅へ降り立ちました。



どんどん改装が進み、一昔前からすっかり様変わりした大阪駅。
でも夕方のラッシュは相変わらずです。この旅最初のランナー、
特急「はまかぜ5号」の入線する5番線のホームは、会社帰りの人たちで
あふれかえらんばかり。人並みの中からやっとのことで入線シーンを
撮ることが出来ました。ふう・・・(当然ですが、三脚は危ないので使ってません)。

18時6分、定刻通り「はまかぜ5号」は大阪駅を出発しました。
ホームの喧噪とは裏腹に、私の乗り込んだ指定席車(1号車、キハ181-26)は
私を含めて5人ほどしか乗っていません。寂しい出発です。


冷めていましたが、味がしみていて、それでいて重たくない良い駅弁でした。
ビールに合う駅弁としておすすめです(笑)

「はまかぜ」関連のサイトでは、車内販売は姫路から、と書いてあったのですが、
大阪出発直後からワゴンが回り始めたので、 「但馬路名物 牛弁」(980円)
ビールを購入。姫路駅で長時間停車があるので、そこで買ってもよかったのですが、
汽車旅では「食べ物は食べられるときに食べる」(もちろん出す方も・・・
どっかの軍隊みたいですね)
が鉄則。
これがあとで功を奏すことになりました。

三ノ宮駅のネオンの洪水

18時27分、最初の停車駅・三ノ宮に到着。
大阪駅と変わらぬ喧噪のホームに、突如現れたディーゼルカー。
遙か彼方「鳥取行き」という表示に、ホームの人たちも一瞬何事かと列車を見つめます。

ほんの少しの優越感

神戸、明石と停車しましたが、お客さんは数えるほどしか乗ってきません。
指定席車は、みなさん明らかに長距離客と思われる方ばかり。
短距離利用が多いらしい「はまかぜ」は、元々指定券をとってまで
乗るような列車ではないのでしょうか。車販のおばさんも、いつまで経っても
同じ顔ぶればかりなので、早々に引き返していきます。

グリーン車は2名乗車

弁当も食べ終え、食後の運動がてら、車内探索に出かけました。
まずおとなり2号車はグリーン車(キロ180-4)。予想に違わず、ガラガラです。
高い料金とそれに見合わぬ老朽化した車内設備のため、あちこちで
編成から外され、すでにかなり前から、「はまかぜ」のみの運用になっていたキロ180。
カニのシーズンやお盆など以外は、こうやって空気を運んでいるのでしょう。
あまりに人が少なく、ゆったりと過ごすには良さそうな車内でしたが・・・。

ゴチャっとして自由席らしい車内

渡り板を飛び越え、自由席車へ。3号車(キハ180-33)は前2両とは対照的に、
ほぼ全ての座席が埋まっている状態。ケチな関西人らしく、JR西日本の特急の
自由席車はどこもいっぱいです(JR東日本は指定席車の方がいっぱいだったり
しますよね)。4号車(キハ181-27)はこの列車唯一の喫煙車
入ると車内が紫煙でかすんで見えました。あまりの空気の悪さに、
車番だけカメラに収め、さっさと退散しました。

19時15分、予定より5分ほど遅れて姫路に到着(何でだったかは忘れてしまいました)。
本当は10分以上停車するのですが、遅れ回復のため切り詰めて発車。
駅が改装して、他の線と「はまかぜ」のホームが切り離されてしまったこともあり、
近くには売店も見あたりませんでした。車販で駅弁を買っていなかったら、
夕飯を食べ損ねるところでした。危ない危ない・・・。

傷みが進む洗面所

列車を我が愛機PENTAX LXで何カットか撮り、車内に戻ると
指定席車も少しお客さんが増えていました。自由席車もかなり混んでます。
列車はここで方向転換(頭端式のホームなので)。
ここからは播但線を和田山まで走ります。寺前までは電化区間を走るので、
途中赤い103系とすれ違います。初めてこの線に乗った9年前は、ロングシートの
キハ58系が轟々行き交うローカル線だったのですが。時が流れるのは
早いものです。福崎、寺前では各車両からけっこう人が降りていきました。
寺前からは非電化区間、昼間なら生野の峠越えで、黒い排気煙が窓からも
見えるのですが、今日はすでに外は真っ暗です。

都会と違い夜が早い和田山駅

峠越えを終え、20時33分、和田山着。
美味しい釜飯弁当で有名な駅弁屋さんも、すでにシャッターを下ろしていました。
ここでまたハプニング。先行していた「北近畿15号」(大阪駅をわが「はまかぜ5号」より
5分遅く出発した列車、この時点で5分以上先行されていました・・・福知山線経由は
速いなあ)が小動物をはね、点検のため現場に停車した模様。
結局5分ほど遅れ、列車は動き出しました。八鹿、江原とこまめに停車し、
21時5分頃、沿線最大の都市・豊岡に到着。ここでドッと降り、次の城崎温泉で
とどめの大量下車(大量と行ってもあくまで今日の「はまかぜ」的に見ればですが)。
車内はほとんど無人になってしまいました。

車窓に寂しく浮かび上がる駅名標

途中、明日混雑するであろう、餘部駅を通過。鉄橋通過の音は聞こえましたが、
外の様子はよくわかりませんでした。鳥取までの最後の主要駅、浜坂で
指定席車の最後の一人が降り、1号車はついに私一人だけになってしまいました(寂)
22時頃、遅れが回復しないまま浜坂を出発。車窓を通り過ぎる駅舎の中には、
明日の撮影に備え、撮り鉄さん達が10人近く待機していました
彼らはこのまま駅で野宿したのでしょうか・・・。大阪を出て4時間、写真を撮ったり
いろいろしていたので退屈はしませんでしたが、さすがに腰が痛いです。


このまま鳥取で一泊し、明日朝一番の「はまかぜ2号」で大阪へと折り返す

22時30分頃、遅れはわずかに回復し、「はまかぜ5号」は終点・鳥取駅に到着
4両編成の列車からは、わずかに4~5人が降りてきたのみ
大阪から4時間半、高速バスよりも1時間余計にかかります。
これで運賃はバスの2倍以上するのですから、終点まで乗り通す人など、
私のような鉄道ファン以外にはいるはずもありません。

新旧スターの並び

隣のホームには、大阪駅を2時間近くあとに出発した、
「スーパーはくと13号」が、すでに乗客を降ろし終え、休んでいました。
智頭急行経由の方が、速くて運賃も少しお得です。「はまかぜ5号」の
きっぷを買ったときにも、最初間違えて智頭急行経由の乗車券を
発行されてしまいました(たしか1000円ぐらい安かったような・・・)。

「スーパーはくと」誕生の時点で、関西~山陰連絡の役目を失った「はまかぜ」。
特にほとんど利用のない浜坂~鳥取間の運行は、続いていること自体が奇跡と
言える状態です
。けれど駅弁を食べながら、キハ181系のエキゾーストを聞き、
車内でゆったり過ごす時間は、現代においては貴重かもしれません。
乗車をお考えの方は、お早めに。

すでに人気のない鳥取駅の改札を出て、下調べしておいたネットカフェへ
仮眠のため向かいました。駅前では同業の方が、大きな機材を担いで
歩いておられる姿を数多く見かけました。明日はいったいどんな一日に
なるのでしょうか。天気がいいことだけを祈りました(つづく)。


残された時間はそう多くはない。それまでどうか無事故で頑張って!

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