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いざ餘部へ その2~鳥取を出て久谷へ [歩いて撮ろう(鉄道編)]

闇夜に浮かび上がる鳥取駅

ネットカフェで仮眠、というプランはもろくも崩れ去りました。
床がかたくて(一応横になれるブースにしたのですが・・・)身体のあちこちが
痛くなったうえ、夜中じゅうキーボードの音やジュースのサーバーの音が
店内に響き渡って、眠るどころではなかった(泣)
鳥取にもカプセルホテルがあれば良いのですが、仕方がありません。
5時前に店を出て、まだ真っ暗な道を鳥取駅へ。

駅前にローソンがあったので、眠くてダルそうな店員から、昼食を購入。
今日はたぶん長丁場の撮影で、食料調達どころではないでしょう。
鳥取駅は、まだ眠ったままの状態。高架のホームに上がると、いるわいるわ。
すさまじい量の機材を背負った、撮り鉄さん(もちろん全員男)の群れ。
私もその一員なのですが(ドンケのバッグに三脚担いでいては同じ)。

各所に客車の面影が残っています

しばらくして、5時28分発の浜坂行きが入線してきました。
けっこう冷えるので、早めに来てくれてありがたいです。
やってきたのは、珍しいキハ3350系客車からの改造車)+キハ47の2両編成。
キハ33は日本に2両しか存在せず、私も初めての乗車です。
車内のほぼ全員と言っていい、撮り鉄さんへのサービスでしょうか。

6時11分着の浜坂で乗り換え。乗り換え時間は3分しかありませんが、
地下道を通って隣のホームへいかねばなりませんでした。不便きわまりない。
待機していたキハ47は、すでに浜坂からの乗車組でいっぱい。
しかも餘部駅で一番前の出口から飛び出そうと、一番前の車両だけ
異常に混んでいました。誰も座ろうとしないし。
そんな車内をよそに、私は餘部の一つ手前、久谷駅6時21分下車。
「なんでここで降りるの?」という視線を感じながら、同業の二人組さんと
人里離れた山の駅のホームへ。

下り用ホームに移動し、きのう乗車した鳥取「はまかぜ」の折り返し列車を撮影。
ISO400のフィルムだったのですが、まわりが暗すぎて、「はまかぜ」は少し
ぶれてしまいました。残念。

かなり怖いです。何か出そうです・・・

駅から餘部側に少し進んだところにある、「桃観トンネル」(1991m)。
今日は余部鉄橋を渡り終え、ここから飛び出してくる列車をしばらく撮ります。
少し日が差してきたので、周りは暖かくなってきましたが、トンネルからは
ひんやり冷気が流れ出てきます。草むすトンネルポータルが何とも言いようのない
雰囲気を醸し出しています。

徐々に青空が顔を覗かせます

久谷駅にはもちろん初めて降りました。
駅舎はコンクリ造りで無愛想ですが、国道からも少し外れ、鳥のさえずりと
時折やってくる列車の音以外は、本当に静かなところでした。
駅が建つ築堤から見渡せる、山並みや集落がいい感じです。


踏切装置の上で息絶えた、小さな虫。秋は徐々にですが深まっています

陣取ったのはトンネル横の「久谷踏切」脇の空き地。
踏切自体がひなびた感じで絵になった。ただここで撮影する者が多いのか、
少なくない空き缶やパンの食べかす、フィルムケースなどが落ちていました。
なぜ自分の車や駅のゴミ箱まで持って行けないのか、同業者として恥ずかしい。
目に付いたところだけ拾って、駅のゴミ箱へ捨ててきました。
すっかり日が昇り、ポツポツと踏み切り付近にやってくる撮り鉄さんが増えてきた。
私が特等席に陣取っているのを見て、引き返す人が多かったのですが。

観光地図に載せたい、鄙びた集落

8時55分の浜坂行きが通過した後は、1時間半ほど間隔が空くため、
暇つぶしと缶コーヒー調達に、駅から少し歩いたところにある、久谷集落へ。
小さいながら、立派な石垣のある家や、小川のせせらぎが美しい所でした。
私の田舎(福知山市)に雰囲気が似てるなあ。落ち着きます。
缶コーヒーの自販機を見つけるのには苦労しましたが(汗)


人っ子一人いません。木の回りには熊よけ装置が・・・


道にはびっしりと苔が。こんな立派な神社が、人里離れた集落にあるとは

集落の前の国道を渡った所にある、久谷八幡神社です。
県指定の無形民俗文化財、「久谷ざんざか踊り」(400年の歴史があるそうです)が
毎年奉納される、歴史ある神社です。旅の無事を祈ってお参りしてきました。

鉄道工事中 職斃病没者 招魂碑」

参道の脇にひっそりとたっていた、「招魂碑」。
私がカメラを向けている、桃観トンネルの難工事(4年の歳月を要し、その間に
30人近い犠牲者が出たらしい)の犠牲者を弔うためにたてられました。
山陰本線をよく利用する者の一人として、手を合わさずにはいられませんでした。

急行「あまるべ」はまだやって来ません(笑)
次回、いよいよ登場か!?(安っぽいアニメ番組みたいですね・・・)
ちゃんと撮ったのでご心配なく(つづく)。

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